眼瞼痙攣 毛素人

眼瞼痙攣がする人と出会いました。その人
は疲れると、出るそうです。

「なんとかならないかと思うんだよ、スト
レスなのかなぁ」

私は気がついたら、操体やってみますか?
と言っていました。

まず、ピクピクしている近くの頭皮(側部)
を触ってみました。ガチガチに硬直していて、
皮膚をズラすことも出来ないほど。私はなんと
なく、ベーシックな操法だけをして、覚えて帰
ってもらって、自分で続けてもらう方が良いな
と判断しました。

そこで、膝裏のコリをチェックすると、ピョン
と左足を脇の方へつけるような動きをしました。
ふーむ、カエル足が良いかも。それを候補にし
ておいて、まずは膝倒し。右に倒した時に少し、
コリが緩む。そこで、今度は最初のガチガチ頭
皮に移って診る。

「さっきと同じように、膝を右に倒してみてく
ださい。ゆっくりとね。」

と御願いする。すると、頭皮がズレるほど、緩ん
でくる。面白くなった私はさらに注文してしまう。

「床を蹴って、そのまま、身体を捻ってみてくだ
さい。」

さらに皮膚はズレてしまう。見ると、深い、呼吸
になっている。

「そのまま、そのままで...」

呼吸が少し、浅くなってきたので、

「はい、動作をやめて、全身の力を抜いてくださ
い。形にこだわらくて、その場で、そのままの形
で、崩れたままでよいですから。(こう言わない
と、まっすぐになろうとする人が多い。体操教育
のせいでしょうね。)」

もう、ピクピクは小さくなっていました。そこで、
今度はカエル足。カエル足は後首の筋肉が緩むと
ころまで、曲げてもらいました。もちろん、不快
が無いことを確認して。今度はさっきよりも、う
まく、脱力できたようです。終わった直後、本人
は鏡に直行。

「えー?なんか、すごく小さくなってる。」

その夜、連絡がありました。

「完全に止まりました。すごいね。」

「毎日やると、症状は戻らないと思います。膝倒
しとカエル足。その時の感覚で、方向とか、力の
入れ具合とか、脱力の仕方とか、決めてね。やり
たくなかったら、やらないんです。体操じゃない
から。もっと知りたかったら、ちゃんとした先生
の所に行ってください。」

「はーい!」

自分もなんとなくしているだけなのに、これが操
体って言ってしまって良いのかなぁと不安に思い
ながら、逃げるのでした。

 


[原文 No.11650 - 2006/01/15 14:53]

 

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