動診
人間は
快(キモチいい)や
不快(キモチ悪い) という感覚が鈍っていて
どうすればいいのかわからなくなっていることが多い と書きましたが
だからといって ただ座って「どうすればいいのか」考え続けていると
さらに感覚は鈍っていきます。
いろんなことを試し(ヤジウマ行為)ながら
原始感覚を呼び覚ましてみましょう
からだを動かしてその感覚を感じとることは
最も手軽でシンプルな方法です
気持ちがイイか悪いかをよく感じ取りながら
ゆっくりとからだを動かしてみてるのです
そして気持ちのイイ動きを見つけ出します
これを動診といいます
動きの八分類
動きには基本的に8つの動きがあります
1.前屈 2.後屈 |
3.左屈 4.右屈 |
![]() |
![]() |
5.左回し 6.右回し |
7.牽引 8.圧迫 |
![]() |
![]() |
動診の種類
動診の方法として3つのやり方があります
1.本人がひとりで動かして調べる方法
2.操者が動かして調べる方法
3.本人の動きに操者が抵抗をかけて調べる方法
動診時の注意点
ひとりで動いてみる(動診1)では右屈が快なのに
抵抗がかかっている(動診察3)と左屈が快になったり
他人に動かしてもらう(動診2)では後屈が不快でも
抵抗をかけてもらう(動診3)と後屈が快になることもあります
操者が動かして調べる(動診2)ときは
相手の表情などをよく見て
ゆっくりと静かに 無理なく動かしてください
快・不快・なんともない、の感覚の分類とバランス
快:気持ちがいい・心地がいい | バランスが整うときの感覚 |
不快:つらい・苦痛 | バランスが崩れるときの感覚 |
なんともない:楽・特に何も感じない | バランスが整っているときの感覚 |
感覚 |
バランス |
快:気持ちがいい・心地がいい | バランスを回復するときの感覚 |
![]() |
![]() |
なんともない:楽・特に何も感じない | バランスが整っているときの感覚 |
![]() |
![]() |
不快:つらい・苦痛 | バランスが崩れるときの感覚 |
バランス崩れる |
バランス回復 |
|||
不快 |
![]() |
なんともない |
![]() |
快 |
動診から操法へ
前屈と後屈を比べてみて(動診)前屈が快なら ⇒ 前屈を味わいます(操法)
前屈も後屈も両方が快であれば(動診) ⇒ どちらも味わいます(操法)
動きの感覚は一回ごとに変化します
動診のときは快だったのに
操法のときは不快に感じたり
なんともない(快でも不快でもない)感覚になっていることもあります
操法の時に再度感覚を確認することが大切です
動診のときにイイ感じがあったら
そのまま操法として味わってもらってもいいわけです