うましか先生(奈良・北村先生)の操体

先ずは、身体の異常を確認する作業をしました。
6つの動きをして一つ一つ体の違和感などを細かにチェックしていきます。

違和感、異常感は

0……全くない
1……極軽い違和感
↓      ↓
5……非常に強い、或いは痛い

までの5段階での違和感、異常感を人の体を描いた図の上に表記していく作業をします。

6つの動きは 基本的に身体測定ではなく、自分の体の様子を知ることが目的なので、痛みや違和感が無い程度で行います。

1)体の後ろを伸ばす(体を前に倒しお辞儀をしていく)

2)体の前を伸ばす(腰に手を当て、手で腰を“軽く押す”事で 体の前が“脹らむ”感じ。首を無理に後ろに曲げない)

3)体の右を伸ばす(体重を“伸びる方寄りの右足”に軽く乗せ、右手で“頭の上の物を取るような” 感じ)⇒重心移動の法則から伸びる方に少し寄るのが安定しますので。

4)体の左を伸ばす“重心は左寄りになります”

5)体を右にねじる(“右寄りの前寄り”に軽く体重を乗せ、“目線と右肩が下がらない様に振り向く”感じ)。

6)体を左にねじる“左に捻るのと逆” 

以上の6動作について、一つ一つ体の違和感や、痛み、異常感を自分で感じていきながら、図の上にチェックしていきます。
細かな異常も無視せず、体のてっぺん〜足の裏、先まで感じることが必要だそうです。


体の異常を確認したら操法に入ります。

やったのは踵伸ばしと、蛙足でした。
どちらの操法も基本は水の中でするようにゆっくりと動かすことでした。

踵のばしは、足の裏に水の溢れる位の金魚鉢があって、その鉢を足で少し向こうにやるように足を伸ばしました。

蛙足は右左できつい方を確認して曲げてきつい方をきつい部位からきつさが無くなるまでゆっくりと伸ばしていき、きつさが無くなった所で、腰や、他の部分も味わいながら動きを止めます。

もう良いかなと自分で思ったところで力をゆっくりと抜いて、脱力します。
決して、ストンとか、フッとかではなくゆっくりと抜いていくようです。

その後先の6動作をして痛みや違和感がどう変化しているかを確認する作業が入ります。
この操体では抵抗運動をかける操者の手は有りません。

K先生は

   操者は限りなく0に近づくのが理想で
   何もしないで、操体が出来ることが一番である。・・・・

と言われております。

奈良操体の会(北村先生)のホームページ → http://nara-soutai.net/

 


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