今先生の三軸応用操体DVD画像
今先生の三軸応用操体:タイトル

 三軸理論1:芳賀広澄


プロローグ

コン「次はタカちゃんやってみようか 腰とかはどう?」

タカ「少しありますね」

コン「そんではまず膝を倒してみようか どっちがイイかな?

タカ「右に倒すのがイイですね」

コン「それでは肩はどっちを上げたいかな?」

タカ「左を上げた方がイイみたいです」

コン「そのまま頭を上げて前屈するようにしたらどうかな
   あんまり頑張らなくてイイから(頭を支えるコンせんせ)」

タカ「イイ感じですねぇ」

コン「これは三つの動きの合成なんだヨォ」

参加者「えー???

動きと軸

>コン

人間の体には3つの軸があるんだね
前後に倒れる軸と、左右に倒れる軸と、回転する軸
体に痛みがあったり左右差があるということは軸がずれているわけ
この軸を元に戻すにはそれぞれの動きのベクトルを合成する必要がある
その方法は4通りあるんだよねー

操法というのは1軸だけの動きでは「楽」しか出てこない
二つ目の軸を組み合わせることで「ラクラク」になる(^^)
3軸が揃って「快」になるのである

マジメに体を動かすだけでは「楽」しか生まれない
すこし体勢を崩し加減で、例えばひねりに前屈や側屈を入れたりとか
加えてみたりすることで「快」が生まれる
基本は大切だが、「操法」としての快は別の所にある

例えば膝倒しをやったときに、単に膝だけ倒したのでは「快」にならない
「なんとなく気持ちよく動いてみてぇ」でもかまわないが
動きの法則性を知っておくことで、「快」の可能性が広がる

とゆうことでしたよね?

これは地球規模の問題なのだそうです(^^)
低気圧と高気圧の話から始まりました

北半球では低気圧は左に渦巻いており、上に持ち上げる力がある
高気圧は右に渦巻いていて、下に押し下げる力がある
コリオリの力っていうらしいですね
地球が自転することによる物理現象なんですねー
これが体にも応用がきくのだそうですが

まずは3つの軸についてですが、仰向けならこんな動きになります

左右軸〜頭をあげておへそをみるようにする
     背中を反らせる

前後軸〜肩またはかかとを片方ずつ押し下げる

上下軸〜膝を右または左に倒してみる

これらの動きを順番に合成していくわけなんですが
どの動きから入るかによって、左右が逆になることがあるんですねー
この辺の所がアタマの中では混乱してしまいます

実際に操法をするときには「気持ちいい」方向を聞きながら
誘導すればいいんですけど、「体が習慣的にやってしまう動き」
というものがあって、それは必ずしも3軸の法則とは
合わないことがあるので、覚えておくとイイねぇということでした

ちょっと余談になりますがぁ
コンせんせは操法をするときに、この3軸もイメージして
相手の動きを誘導するんだそうですぅ
いつもは「なんとなくやってるんだぁ」なんて言っているのですが
ちゃんと法則もあって、これって実は奥義だったんですね(^^)
書いていいのかしらん

コンせんせは不思議な道具を出してきました
直交する6方向にパイプが突きだしているもので
このパイプはそれぞれに前後、左右、上下の軸なのだそうです

三軸理論1:今先生の三軸応用操体

使い方は、初めに1軸目の操法をすることで軸がどちらに
ずれているのかがわかるんですね
そのずれている軸を元に戻すためには
他の二つの軸の方向(ベクトル)をどのように合成するか
イメージするらしいっすね

使い方は・・・文字では難しいっすねー(^^;)
でもやってみます?

軸の方向(ベクトル)の合成

北半球では低気圧は左に渦巻いており、上に持ち上げる力がある
高気圧は右に渦巻いていて、下に押し下げる力がある

これが体にも応用がきくのだそうですが
ものすごく簡単に言うと

左への傾きに対しては後屈
右への傾きに対しては前屈

例えば一つ目の動診で膝を倒したときに
右の方が倒しやすいとすれば
体の軸は右に傾いていると考えます
これを元に戻すためには次の4つのパターンが考えられるわけですね
(コンせんせ間違っていたら訂正してくださいねぇ)

膝を右に倒したままで(一軸目の動き)

前屈(二軸目の動き)してから左側屈(三軸目の動き)
左側屈してから後屈
後屈してから右側屈
右側屈してから前屈

どれを選んでもいいのですが、
本人に気持ちよさがあるかどうかですね
一つがダメなら別の組み合わせを試してみるとイイとのことですぅ

操法の流れ

操法の流れなんですが

1.一つ目の動診
仰向けで膝を倒す方法としましょう
タカちゃんの例なら右に倒した方がヨカッタですね

2.二つ目の動診
肩を押し下げてみたとしましょう
これまたタカちゃんの例なら右肩を下げました
ここで三つ目の動きが決まります

3.三つ目の動き
右肩を下げたので、先ほどの高気圧と一緒で
体には下向き(前屈)の力が自然なんだそうです
体の快感覚をきいてみましょうね

操法としてのポイントは
・二つ目の動きを大きく、三つ目の動きを小さくすること
・二つ目と三つ目の動きは同時にやること
・二つ目に何をするかで3つ目が決まる
  4つのパターンのどれをしてもかまわない

例えば、前屈することで軸が左側に発生するということです。
右屈することで軸が前方に発生です。(^^)

軸の発生

今ひとつよくわかってないんですが
体の部位としての左右前後と、
軸としての左右前後は意味が違うのかなーとか思いました

やっぱり器具を作った方がいいのかも知れませんねー
3次元って言うのはわかりづらいっす
実際に使うときは、xとyの十字の傾きで操法が決まるわけですよね
ひねりを1軸目にしたのは実際にやったので、目で覚えているんですが
左右屈や前後屈を軸にした十字がヨクワカラナイっす
熱が出てきました(^^;)

今フトひらめいたのですが
前屈の動きを回転として捉えたときに
右側から見たときには右回りの動きになるので
右から左への力が発生すると言うことでしょうか

>はい。その通りです。(^^)

同様に右側屈の動きを回転としてとらえ、
後ろから見たときに右回りの動きと言うことで
後から前への力が発生するわけですね

>後ろからと言うより、身体から前方向へ、かな。

それではひねりはどうなるのでしょうか?
例えば右ひねりなら、上から見たときに
右回りになるので上から下への力が
働くということでしょうか
これと第2軸、3軸との関連が何かヨクワカラナイっす

>軸が発生するということです。(^^)

これと第2軸、3軸との関連が何かヨクワカラナイっす

>ねじりは、胴体を輪切りにしてとらえてみてください。
>図に描いてみたほうが理解しやすいと思います。

軸の発生:三軸理論1:三軸応用操体

>ねじりの歪みを前後の動きと左右屈の動きの合成で直している
>ことがわかります。
>
>操体では、右膝たおし(ねじり)が苦痛だとすると左膝たおし
>をしますが、厳密に膝を左に倒す動きをひもどいてみると、
>骨盤が左にねじれて右側屈しながら後屈。などとなっている
>わけです。
>
>これの他にあと3つのパターンがあるわけですね。
>
>つまり、膝たおしには四つのやりかたがあるとも言えますね。
>
>ここまでわかってくると、直るパターンに合わない2軸か3軸目の
>動きがあると、壊れることもわかってきます。
>
>例えば、左膝たおし+左屈+後屈だと壊れるわけです。

三軸の理論が、地球の自転によるコリオリの力と関連していることは
以前に書きましたよねー
今回はそっちの方じゃなくて、ベクトルの合成という点について
書いてみたいと思っています

わかりづらいのはわかっているんだけど
突っ込んでもらえるとありがたいんだけどなー

動診&操法と軸の使い方

三軸操法とは言っても、軸の使い方はそれぞれ違います
1つ目の軸は体の歪みの方向を知るためのもので
2つ目と3つ目を続けて動くことと
3つ目の動きを小さくすることなどがポイントです。

3つ目の動きによって「楽々」から「快」になるか
「不快」になるかが決まります。
1つ目の動きで軸の歪みを知り(楽)2つ目(楽々)に
3つ目(快)を合成することで矯正がなされるわけです。

3つ目を小さくするのは、ベクトル図を書いて作ってみたり、
動いてみた感覚でもわかると思います。
3つ目を大きくすると反対方向に歪むことになるからです。


器具を用いた解説

器具の説明から行きますねー
これは仰向けになった人間の体の3軸をイメージしていますぅ

三軸理論1:今先生の三軸応用操体 

コンせんせが手に持っているところが頭で、
写真の手前側が足になります
これは上下軸にあたるんですね
天井に突きだしているのが前軸、床に着いているのが後軸
左右軸はそのままなのでわかりますよねー

まずはこの中心の軸に注目してみましょう
これは体をひねる軸になるわけです

動きのイメージとしては、フィギュアスケートで
伊藤みどりが3回転半ジャンプするときの感じですかね(^^)
仰向けで横にゴロゴロ転がっていくイメージでもイイです
操法で言えば膝倒しがわかりやすいでしょうか

このときに上下軸は、回転する軸として使われます
右回転(ねじり)、左回転(ねじり)の動きが生まれますね

ここからが問題です 写真を見るか、この器具を作って
試しながらやってくださいねぇ

例えば右に少し回転させてみると
右側の軸が後ろ方向に、左側の軸が前方向に
前の軸が右方向に、後の軸が左方向にずれるのはわかりますか?

ちょうどこの写真の正面から見ているように
上下軸を下の方から見ると、前後軸と左右軸がちょうど
十字の形になりますよね
この十字が右に傾いている形です

コンせんせはこれを体の歪みの本体と捉え
この傾きを真っ直ぐに戻すことが三軸操法の
目的であるということでした

歪みを戻すには、前後左右それぞれの軸にアプローチできる
つまり膝倒しひとつで4回楽しめるわけですね

三軸応用操法

膝倒しの場合、上下軸が一つ目の軸になるわけで、
体がどう歪んでいるかがわかりました
次に、どの軸を使って真っ直ぐに戻すかと言うことになるわけですね

前軸を左の方に戻す
左軸を後ろの方に戻す
後軸を右の方に戻す
右軸を前の方に戻す

この4つのパターンが考えられます
操法として使うときには、相手に聞いてイイものを選択します

2番目の軸が決まれば、自動的に3軸目が決まります
先ほども書きましたが、3軸目は2軸目の補助として使うので
動きとしては小さくするのがポイントとのことです

軸の傾きが体の歪みであることと
この傾きを元に戻すのが三軸操法であることは
ご理解いただけたでしょうか?

傾いた軸を元に戻すためにはベクトルの合成を使います
ベクトルって覚えてますか?
二つの方向に向かう力を、その強さに応じて組み合わせると
新たな方向への動きが生まれるんでしたよね

例えばヒモが付いた荷物を二人で引っぱる場合
前に引く人と、右に引く人がいたら、
荷物は右前方に動きますよね

三軸操法も同じで、二つの動きを組み合わせて
歪みを戻す方向に動かすのです

先ほどと重複しますが
ひねりが気持ちいい場合、前軸、後軸、右軸、左軸が
歪んでいるので、このうち二つを組み合わせるのです
どれを先にやるか(2軸目にするか)で組み合わせが変わります

右ひねりの場合、この4つになるわけですねー
前屈しながら左に側屈
左側屈しながら後屈
後屈しながら右屈
右屈しながら前屈

図で書いてみるとわかりやすいんですけどねー
言葉だと難しいわぁ

 

(レポート:芳賀広澄)


  • 仰向けならこんな動きになります
      前後軸〜頭をあげておへそをみるようにする/背中を反らせる。と言う説明がありましたが、これは 前後軸 ではなく 前後への動き ですね。 -- まる 2004-05-15 (土) 18:10:25
  • 言い換えれば 前後への回転 です。 -- まる 2004-05-15 (土) 18:10:44
  • 前後への回転は 軸としては左右へ生じるので、 横軸というほうがわかりやすいんじゃないかとおもうんですが。 -- まる 2004-05-15 (土) 18:11:43
  • ねじを回した時に ねじが 動く(進んでいく)方向に 軸が発生していると考える。という言い方のほうがわかりやすくないですか? まあ 私見ですけど。-- まる 2004-05-15 (土) 18:13:45
  • 頭をあげておへそをみる とき、骨盤は 尾てい骨が持ち上がるような回転の動きをしますから、この回転をねじの回転だと考えれば、左からねじを回していると考えるとねじ込む(進む)動きになるし、右側からねじを回していると考えると、ねじは抜ける方向に出てくる動きをします。すなわち、軸は 右方向に生じる と 仮定するわけですよね。 -- まる 2004-05-15 (土) 18:18:56
  • 理論に関しては 少し整理しなおさないと まだまだわかりにくいと思います。(^^; -- まる 2004-05-15 (土) 18:33:09
  • もうひとつ ページを作って、一度 文章を削ってみてもらえませんか? -- まる 2004-05-15 (土) 18:42:22
  • 疲労により理論を組み立てるのは難しいです どなたか助けてくださいm(_ _)m -- はりぃ 2004-05-15 (土) 21:29:11
  • 誰が 出来るのかな? -- まる 2004-05-15 (土) 23:00:35
  • まず、 三軸操法 というのは、三軸修正法の 軸の修正を 操体的に(ラクな動きの組み合わせを選択しながら)やって、正体化=快感覚 というカタチに持っていくものだと理解してますけど それでいいですか。  -- まる 2004-05-15 (土) 23:05:56
  • たとえば 三軸修正法の理屈で言えば、縦(上下)の軸が捩れているなら 4つのパターン(二種類の動きの連続した組み合わせ)で 修正が可能ということになりますが、その4パターンを選択する際、ラクな動きから入る(ふたつめの動きは自動的に決まりますから)とわかりやすくなる。と、 いう そんな理解でいいのでしょうか? -- まる 2004-05-15 (土) 23:08:42
  • まるさん、全部その通りです。(^^) -- コン 2004-05-31 (月) 10:49:06
  • 改行したつもりが、送信されてしまった。(^_^; -- コン 2004-05-31 (月) 10:57:12
  • 以前バランス研究会で発表した3軸の原稿をアリーさんが打ち直してくれています。もうすぐ出来る予定。あと図もありますので写真で撮ってアップする形にします。アリーさんよろしく。m(_ _)m -- コン 2004-05-31 (月) 11:00:33


「そうたい 操体」トップ    三軸応用操体トップ
inserted by FC2 system