やってみよう
- 座っている人の後ろから両肩に手をおきます。
- 自然に開いた指の腹の部分を 指の重みを感じさせないように置く心持です。
- 自分の腕やからだが ラクに力を抜いた状態で居られるように 体の位置や姿勢を調整します。
- 力を抜いて、そのまま置いていると 相手の背中の皮膚(かわ)と 自分のてのひらの皮膚(かわ)の温度が 馴染んで来て お互いが張り付いたような感じになって来ます。
- 指を圧しつけないように注意しながら、ほんの気分だけ前の方にカワをずらしてください。自分の腕に力が入っている感じがあれば 力が強すぎます。
- この、前方にかわ(皮膚)をずらした感じを、本人によく感じ取ってもらいます。
- いったん、手を元の位置に戻します。
- 今度は、肩のカワを軽く引くような感じで 後ろへずらして見てください。この時も指を圧しつけないよう、注意します。
- かわ(皮膚)を、後ろ方向にずらした感じを、本人に感じ取ってもらいます。
- かわ(皮膚)をずらす方向によって、「感じが違う事」を 確かめてもらってください。
- すぐにはわからなくても 間を置きながら、ゆっくり 何度も確かめるうちに、なんとなく「違い」がわかって来ます。
「きもちいい・きもちよくない」という「感じ」は心身のバランスにかかわる 操体は主に 身体が「動くとき」に生まれてくる感覚に焦点あてていますが、 いま試したように、手で皮膚(かわ)を動かして感覚を生み出すことが出来ます。 自分のからだを感じとるのに慣れてないような人や、体が固くて動きの範囲の狭 そういうからだに触れるときでも、かわ(皮膚)に働きかけて生まれてくる感覚を かわ(皮膚)を、本人が気持ちいいと感じる方向に きもちいいと感じるだけ |