乳幼児への操体 遊風
鍼灸指圧師の遊風です。
操体をやっていて一番良かったのは、23週626gで生まれ、6ヶ月入院して返ってきた時には酸素ボンベを付け肺に後遺症が残ると言われた次男の肺が擽り操体ですっかりきれいになったことです。
その後脳性麻痺と診断され2才10ヶ月まで歩けなかったのが、今では補助無し自転車を乗り回し、水泳もクロール・平とも泳げるようになりました。
まだ、踵を上げて歩いていて箸は使えませんが、年齢が上がるにつれて変形が増し関節可動域が狭くなる脳性麻痺児が結構多い中で良かったなと思っています。
操体は気持ちよさを大事にするので、子供のリハビリに向きますね。
痛いリハビリを親が熱心にやりすぎて、親子関係が壊れる例を見てきたので。
ただ、乳幼児に対しては言葉が通じないので、気持ちよさを感じているかどうかを見て触って判断してあげる必要があります。
逆に、身体が感じていることと違うことを心で思ったり口で言ったりする大人よりも、原始感覚に素直に反応してくれるので、やりやすい面もあります。
操体の本には脇腹擽りが赤ちゃんに効くとありましたが脇腹をやっても全然反応しないのであせりました。
全身をやってみて、たった1カ所、胸と肩の間の凹みだけ反応したので、しかも、手で擽るよりも、唇の方が反応が大きかったので、お風呂に入れる時や、おしめを返る時にやっていたら、2ヶ月くらいで、レントゲンでの肺の影がすっかり消えて、酸素ボンベを外しても良い事になりました。
後に鍼灸学校で、その場所が、肺の募穴というお腹側で一番肺に効く場所だと習い、温故知新という翁先生の言葉を思い出し、ツボ探しや東洋医学にのめり込むきっかけになりました。
RE:まるさん
40才を越した(?)CPのソージキさんが操体で遊んでいるうちに、たった一年間くらいの間に体幹(胴体)の使い方が びっくりするほど変わって来ています。
子供のときからやれば、絶対いいんだろうな、と 実感をもって 納得しました。
RE:夏目ソージキ@40過ぎのCPです。
ソージキは一ヶ月ほど早産で、体重は2600グラムぐらいだったそうです。
生後十ヶ月ごろに高熱を出したこともあってか、相当重度の障害が四肢体幹に残っています。
お子様の障害が軽くなって本当によかったですね。
辛かったり痛かったりするリハビリは長続きしませんね。
ソージキももうちょっと早く操体と出会っていたらなぁと思っています。
RE:遊風さん
ずっと、PTさんやOTさんのやり方を見ていて、訓練する動きが逆だなと思ったことが何度もあります。
うちの子は肺が悪かったせいか、後頭部から尾骨まで一様に前に反っていて(前湾)、胸部後湾が無かったのですが、PTさん達は「腹筋を鍛えましょう」というのです。
私は「背中の緊張を緩めた方が良いのでは」と思い、やってきました。
小学校入学くらいまでは、身体を前に曲げられませんでしたが、今は時を書く時に顔を前に近づけすぎるのを注意しなくてはならないくらい前に曲がりますし、前転のマット運動もできます。
子供のリハビリをする人には、是非、操体をできるようになってほしいです。
RE:ソージキさん
腹筋は大多数の訓練の先生が鍛えたがりますね。(笑)
腹筋重視派は、腹筋で体幹をサポートできるようになれば背中の緊張も緩むと考えておられるようです。
この考え方にも一理あると思いますが、いかんせん、背中に堅さや痛みがあると、腹筋になかなか力が入りにくいんですよね。
RE:遊風さん
そうですね。それに、両方硬くなったら動けなくなるのでは、と思ってしまいました。
[原文 No.4591 - 2002/10/28 13:01]