第3回東京操体フォーラム 喫茶店篇  レポート:やじうまたち


(レポート:soutai虫)

喫茶店フォーラムは、三浦せんせ・畠山せんせ・コンせんせと7名の受講者が参加しておこなわれました。

朝、待ち合わせの喫茶店に行くと、三浦せんせがオパールのような色の大き目のストールを肩から羽織り、ニットの帽子で足を組んで私たちを待っていました。
なんという、いでたちだぁ〜と思いながらもいたのですが、三浦せんせ いわく
「僕はねぇ〜夏でもこのいでたちなんだよ、すずしいし わははは」

また、三浦せんせ いわく
「ま〜〜〜あれだな、さっきの僕とコンさんの操者と助手としての感じは、見ていてどうだった? イキがあっていたと思わないか?」
「2人で行う場合の操者と助手はイキが合わないとだめなんだぞ。お前たちも先生から、助手を務めてくれ、といわれたら、四捨五入して一人前だ、70%までコンせんせに近づいたと思ってイイ。」

「へへ〜〜ぃ」と我々2人。

三浦せんせ
「今回のフォーラムは3回目でだんだん洗練されてきていると思う。1・2回目は力加減はどうだとかこだとかあったけれど、フォーラムとしての質も上がってきたとおもっている。」

参加者A:私たちは、聴く為にきているので 聴きたいものに〇をするような事前アンケートがあればいいなと思います。
参加者B:やっぱり、参加費を払っているのだからなぁ〜そうあって欲しい
三浦せんせ:オー 今の発言 事務局メモしろぉ〜。

こんせんせ:今回初めて参加したんだけれど、参加者の人たちの顔をみると、操体に飢えているなぁ〜という印象を受けた。でも、面白いよね。

畠山せんせ:間違った操法しか知らない人もいるので、正しい操法はどうなのか?と思って参加されている方もいらっしゃいます。

三浦せんせ:気持ち良さを通すことがどうなのかワカランヤツもいっぱいいるからなぁ〜


三浦せんせ:コンさんには、迷惑だったかもしれないが 橋本先生に、だれかいい人を紹介して欲しいといわれたときに、こいつ(コンせんせ)ならイイと思って紹介したんだ。 迷惑だったか?

三浦せんせ: 昨日のフォーラムでコンさんが皮膚の動かすのやったろ、あれで俺も楽に意見がいえたね。皮膚は脳の記憶を知っているんだ。だからな、皮膚感覚を聞くんだ。
橋本先生から、患者には“気持ち良さしか教えるな、気持ち良さでなおるんだからな” と言われたときには、それまでの俺はナニをしていたんだぁ〜 とお先真っ暗状態で、一度操法を全部捨てたんだ。
そのときにね、もう一度初心に帰って、運動系を見つめたら、皮膚も運動系の一部として橋本先生が捉えてていたことに気がついて皮膚に問いかけ始めたんだよ。
この時に皮膚感覚はすごいものだと思った。
と同時に、一度捨てた操法がもう一度自分の所に利子がついて戻ってきたようにおもえたね。
たとえば、〇〇操法の時にすこし皮膚を動かしてみるかわるんだなぁーこれが…
 
はりぃ:先生は皮膚に問いかける時、手はどのように使うんですか?

三浦せんせ:中指で触れて薬指を添えるんだ

畠山せんせ:講習会に1・2回参加しただけの人や本だけで操体を吸収したつもりになって操法をする人がいて、それで体を壊してうちに来る人がいるんですよ。

コンせんせ:そうなんだよね〜。
講習会での操法は健常者を100点とすると55点までの人の操法であって、0〜54点までの人へはそれに合った操法が必要なんだけども…。
場合によっては、触れるだけでもいいのに何が何でも動かさなければならないと思っている人もいるようですね。

三浦せんせ:患者さんの中には、うちに来て話だけで症状が改善してしまう人がいる。
コンさんのところはもしかしたら、そんな患者さんが多いんじゃないか。
でも、コンさんのそうゆうところがうらやましい。
おれも見習いたいと思ってんだけどさ〜〜〜。

参加者:三浦せんせの所にも お話だけしに来る人が結構いますよね

参加者C:三浦せんせは施術中、黙ったままじゃないですか〜(笑い)
患者さんがナニか言うと、ウンとかしかいわないじゃないですか〜(笑い)

三浦せんせ:波動はなぁ〜時空を飛び越えるんだよ。

参加者D:皮膚感覚で気持ち良さが分からないときがあるんですが、たとえば、鳥肌が立ったり、痺れのような感覚があったり、つま先から来たと思うと、次の瞬間には頭頂部や大腿部にきたりします。
これも快の感覚なのでしょうか?

三浦せんせ:そうゆう感覚のときに気持ち悪いかぁ〜?
気持ち悪くなければ味わえぇ〜
あじわえぇ〜
フォーラムの形はどうだ?

参加者:手技を見てみたい

参加者:たとえば、まるせんせのカワ操体を午前中に入れていただいて 快 の感覚を味わってから、各先生方の報告なりお話があるとよいと思う。
また、午後にも手技の実際を入れて欲しい。

三浦せんせ:オッオ〜まるちゃんか?
どうして呼ぶかナ ン〜ん ゲストでよぶか。
どうしたら出てきてくれるかな

コンせんせ:三浦せんせがお願いすれば大丈夫ですよ

三浦せんせ:そうかぁ 今度お願いしてみようかな


(レポート:はりぃ)

みうら:コンさんに何をさせたいと思っているのかね
  やってほしいことはないのか?

はりぃ:コンせんせはライブの人だと思うので
  ビデオで映像を残したいと考えています

みうら:医道の日本で出したコンさんのビデオを見たかね
  あれ どう思った?

はりぃ:あの時私は撮影の現場にいたのですが
  プロデューサー側の意図が強すぎてオモシロクなかったですね
  現場の人間としてイロイロ意見は言ったのですが
  あんな形になってしまいました
  
  特に読まされているカンペがオモシロクなかったですよ
  操体に症例別なんてあるわけないのに

みうら:コンさんはどう思う?

こん:ビデオは嫌ですね 懲りました

みうら:あれはひどかった
  それでも映像というのかね

はりぃ:ハイ
  もし私が作るとすれば モデルさんに実際に操体をやってもらい
  それに対してテロップや解説を入れるという形式にしたいと
  思っています
  
  それにはまず自然なままの講習会の風景などを撮りためて 
  自分なりに編集してみたいと思います

みうら:それは 編集部に持って行くんだな

はりぃ:ハイ 意図が通るかわかりませんが
  雰囲気をわかってくれる編集者がいれば
  プロの機材で取り直しと言うことになると思います

みうら:コンさんはどうかね?

こん:ビデオは嫌ですね 緊張するし

はりぃ:写真には慣れましたよね
  (私はコンせんせの勉強会で写真を撮りまくり
   ヤジウマレポートというものを出しています)

こん:だいぶね

はりぃ:それじゃぁビデオも慣れますよ
  隠して取りますから

こん:よろしく


みうら:ところで師匠自身は何をやりたがっているのか知っているかね

はん:いいえ 知りません

みうら:聞いてみろよ

はりぃ:え? ハイ コンせんせは何をしたいんですか?

こん:文章がイイね
  自分の表現したい方法は文章だと思う

みうら:師匠はこう言っているがどうする?

はりぃ:ハイ 書きやすい環境を整えたいと思います

みうら:形になったら出版社にもっていくんだぞ
  誰しもインターネットが出来るわけではない
  本という形になることで読む人間もいるんだ

  私も掲示板を覗いたことがあるが
  あの文体にはついて行けないものがあった
  ぞわぞわ〜っとする感じでまいった


みうら:君は今後どうするんだ コンさんを担いでいくのか

はりぃ:ハイ

みうら:落とすなよ

はりぃ:ハイ (内心滝の汗)

みうら:それにしても今回のフォーラムはよかった
  自分の演目では実技も入っていたんだが
  そこまでやれなかった
  それをわかってくれたコンさんが
  何も相談していないのに演目とは違う実技を入れてくれた
  こう言うのをあうんの呼吸と言うんだね

  お互いに相手にとって何が出来るか
  どうフォローするかという意思の疎通がないと出来ない

  さっきの(清滝さんの)操法もそうだった
  コンさんが主で 私が従
  これはどっちがどっちでもいいのだが
  お互いの呼吸が合わないと出来ないことだ

  私は今でもコンさんが欲しい

みうら:息 食 動 想 は知っているな

はりぃ:ハイ

みうら:それではこれになぜ「睡眠」と「排泄」が
  入っていないかわかるか

はりぃ:知りませんが 睡眠や排泄は意思とは関係なく
  ガマンできないものだからではないですか

みうら:近いが これについて橋本先生は4文字の言葉を残されている
  わかるか

はりぃ:橋本先生の言葉で4文字の言葉は原始感覚しか知りません

みうら:「自立可能」 というのだ
  睡眠や排泄は自立可能ではない

  それにしても橋本先生はなぜこれに「性」を入れなかったんだろう
  橋本先生にとって一番のテーマだったはずなのに

はりぃ:え?そうなんですか

みうら:コンさんは知っているな

こん:ハイ

みうら:「温古堂ものがたり」にもあったが 
  雑誌を見ていてグラビアの所に来ると
  メガネがストンと落ちてくる
  あの表現は見事だ

  自分も橋本先生の読んできた本をなぞっているが
  性について書かれた本で未だにタイトルもわからないものがある
  読んでみたいのだが

  そうだ 今度フォーラムのテーマを「性」にしてみようか
  操体「性」フォーラム
  でもオレは恥ずかしくてやれないなぁ
  面白いと思うんだが
  
  それにしても橋本先生はなぜ「性」をいれなかったんだろうなぁ


喫茶店での三浦せんせは 一冊のノートを広げていた
脇には何色ものペンが用意されている
フォーラムの今後のことや操体のこと
面白いと思うことがあるとすぐに色つきで書き留める

さっき書いた「性」のこともそうだ
「性」をテーマにしたフォーラム
結構マジで考えている
「オレは恥ずかしいから 誰に話してもらおうかな」


私が突っ込まれた時も よくよく考えてみると
フォーラムで見せた鷹のような目ではなく 
宝物を見つけた少年のようなワクワクの目だったような気がする


私が書いたフォーラムのノートを見て 笑いながら
「彼はイヤなヤツだなぁ
 こんな記録を取られてしまったら 
 『そんなこと言ってない』とは言えないじゃないか
 『ここに書いてあります』と返されて終わりだ
 コンさんそうだろ」

とても楽しそうである

フォーラムの話になった時も
ちょっとここで書くのもはばかられるようなアイデアを
楽しんでいる三浦先生

若い先生方が英文への翻訳など 新しい取り組みをしていることを
自分のことのように喜んでいる三浦先生


「何でここだとこんなに面白いことばかり出てくるんだろうな」

そんな三浦先生の 瑞々しい 生き生きとした姿に 

「操体の原動力はヤジウマ根性」なのだと実感した


RE:清滝

初めまして。何から書いていいのか分からないけど…
21、22日と居させて頂き、もったいなくも三浦・今両先生に手当てして頂きました(^^)

 

 

12年前の交通事故で左足に後遺症、他に顎関節と右手指の異常感覚。
コンせんせは、複雑骨折したとこを両手でやさしく包み気持ちよくカワ操体を。すかさず三浦せんせが後ろに来て、右肩甲骨近くのしこり(いつもひどく盛り上がっていて痛い所)に人差し指をそっと当てられた。
コンせんせの手のぬくもり、左足の声・叫びを受け止め満足するまで添っていてくれる。やさしい声に誘われて、12年間満足を味わえなかった
細胞がわたしも、わたしも、と声をあげる。せんせはみんなを満足させてくれました。涙がでたのは細胞たちの喜びがきこえ、とってもありがたかったから。

家に帰り、左足は・・・・
落ち着いていて、おだやかなのです。
動きの不自由は、変わらなくても、不満な顔は見せなくてニコ〜と。
左足は、コンせんせにほれて表情までうつったのかも(・−・)

事故以来、ずっとしびれて触れられるのもいやだった、右手中指と薬指の付け根…中指のしびれはなくなりました。残るは、薬指。
どう変わるか、楽しみに残してくださってアリガトウ。

さて、私の動きに合わせて、しこりにのっかったまま最後まで居てくれていた三浦せんせの指。微妙な動きをされたのかどうか、私には分かりませんでした。が、ナント,,,これまた満足したというか、消えているのです。異常な盛り上がりが。そして、平静なんです、背中が。

日曜は、自由に曲がらない足首を折り、半日草取りをしたのに、誰も泣かない。
ホンモノの操体は、すごい!! おもしろい!!



RE:はりぃ

喫茶店で向かい側に座っていたウルサイのが私です(^^;)
清滝さんのことは 今回のフォーラムの中でも
最も印象に残っていることの一つです

三浦せんせとコンせんせのダブルカワの操体を受けられるなんて
なんて贅沢な(^^)
その雰囲気が部屋全体を包んで 他のお客さんまでイイ感じでしたね


RE:コン

> 初めまして。何から書いていいのか分からないけど…
> 21、22日と居させて頂き、もったいなくも三浦・今両先生に
> 手当てして頂きました(^^)

ようこそ。(^^)

> 12年前の交通事故で左足に後遺症、他に顎関節と右手指の異常感覚。
> コンせんせは、複雑骨折したとこを両手でやさしく包み気持ちよく
> カワ操体を。すかさず三浦せんせが後ろに来て、右肩甲骨近くのし
> こり(いつもひどく盛り上がっていて痛い所)に人差し指をそっと
> 当てられた。

絶妙な無言のコンビネーションでしたね。

でも、
あのとき、店員さんがやってきて「大丈夫ですか?」と
心配してました。
ちょうどお客さんの通り道での操法でしたからね。(^_^;

> コンせんせの手のぬくもり、左足の声・叫びを受け止め満足するま
> で添っていてくれる。やさしい声に誘われて、12年間満足を味わえ
> なかった細胞がわたしも、わたしも、と声をあげる。
> せんせはみんなを満足させてくれました。
> 涙がでたのは細胞たちの喜びがきこえ、とってもありがたかったから。

そうでしたか。
自分の細胞さん達の声がしましたかー。(^^)

私が、ふくらはぎをそっと両手で包もうとしたき、同じように、
まず細胞さん達が、ギッとにらんで触れられることを拒否する
感じでした。

だからあのとき「だいぶ辛かったみたいですね」と言ったのです。
そしたら、一瞬にして細胞さん達の拒否するバリアがほどけた
感じでした。
「こいつはわかってくれそうだ」とでも思ったのでしょうかね。(^^)

そこから、はじめてカワの操体のスタートでした。

「もっと下、左へ、少し上」と、頭と細胞さん達が手を取り合
って微妙な心地よさの波紋を広げ味わっている。
そんな感じが手と目からひしひしと伝わってきました。

操法を終えて私が、ボー然と見ていたみんなに感想を聞いたら、
ひとりの男性がうるうるになっていましたね。
いい感じの涙でした。


> 家に帰り、左足は・・・・
> 落ち着いていて、おだやかなのです。
> 動きの不自由は、変わらなくても、不満な顔は見せなくてニコ〜と。
> 左足は、コンせんせにほれて表情までうつったのかも(・−・)

足にほれられても困りますが・・・ま、いっか。^_^)

> 事故以来、ずっとしびれて触れられるのもいやだった、
> 右手中指と薬指の付け根…中指のしびれはなくなりました。
> 残るは、薬指。
> どう変わるか、楽しみに残してくださってアリガトウ。

それにしてもすごい効果ですね。(^^)

> さて、私の動きに合わせて、しこりにのっかったまま最後
> まで居てくれていた三浦せんせの指。
> 微妙な動きをされたのかどうか、私には分かりませんでした。
> が、ナント,,,これまた満足したというか、消えているのです。
> 異常な盛り上がりが。そして、平静なんです、背中が。

これまたすごい。(^^)

> 日曜は、自由に曲がらない足首を折り、半日草取りをしたのに、
> 誰も泣かない。
> ホンモノの操体は、すごい!! おもしろい!!
>
> わたしもここで勉強させてください。
> ヘンな表現だと思われる方・・・スミマセン。。。
> (岡山ではちょっと変わった人で通っています)
> ココをもう少し知りたい、とか、なんでも、
> ありましたら、うまく誘導してください。
>
> それでは みなさま よろしくお願いします。

いやーっ、びっくりしました。
表現がすごくたのもしいです。

まったくすごいことだらけなのですが、
一番すごいのは、私や三浦せんせを引き寄せて操法を
させたひとだと思います。(^^)

遠藤せんせにもよろしくお伝えくださいね。

三浦せんせのコメントもほしいですねぇ。
なんとかしてたのんでみます。
もし書いてくれなかったら、もう遊んであげません。(^^)

お楽しみに。(^^)



RE:三浦先生からのメッセージです

三浦先生から、清龍さんの投稿にコメントをいただきましたので
アップいたします

患者も指導者も
自己主張しちゃだめなの!
無欲、無心ってことでしょ
治すことに関与するなってこと!

ただ、ただ
きもちのよさに、ひたすら。患者も指導者も消えていけばいい。

もっと、深く具体的に言えば、
天国からの橋本先生のごほうびでしョ!!

 

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