色の呼吸


カラーブリージング という 呼吸の動きと連動させたイメージ療法があります。

特定の色 を 顔の前の空間にイメージし、それを鼻から吸い込んで、体の中(これもイメージだが)を移動させ (息を止めている間に) 目的の部位に染み込ませるようにします。


しわ取りや若返りなどの美容の文脈で語られることが多いのですが 実際にやってみると感覚的には【操体法】に近い感じがあります。

実際 コリのある部分を触って、コリの固さと痛みの程度を確かめておき、ピンクなりオレンジなりの 明るい色を染み込ませるようにイメージすると たった一回で かなり圧痛と固さが変化します。

アロマセラピーなどを連動させると もっと感覚がわかりやすいかもしれません。
ローズマリーの香りのする スカイブルー  とか。 (^^)


「息を吸い込む」という 胴体に発する「動き」を、色のイメージを使って 体の問題の場所に染み込ませるように想像していくと、実際には そのからだの部分に「微妙な動き」が連動して来ていて、呼気とともに自然な全身脱力が出てくるんですね。

意を用いて 気を導くという 中国の気功や導引法、特に 白隠の「軟蘇の法」という静功と 非常によく似ています。

こうやって 痛いところ、凝っているところ をターゲットにやるのもいいのですが、どうしても 集中が生じてしまって 全体バランスとしてはどうなんだろう、という感じがあります。

おもしろいのは、色のイメージを からだの広範囲の部分に染み込ませようとすると、どうしても うまく染み込まないところが出てくるということです。

そういう うまく行かないところ。こそが、実は 感覚が鈍く かつ、連動しにくいところであったりするので 問題点を発見する【道具】として使えます。

からだの全体 に すみずみにまで 一息に色を染み込ませようとすると、左半身とか あるいは、下半身とか おおざっぱなレベルで「入りにくさ」を見つけることもあります。

すごく細いラインで あるいは、小さなスポットで うまく 色が入らない。
というような部分もあります。


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