受講生の妹さん(ようこちゃん30代)が腰痛で「先天性の腰椎
分離症」と診断されて来室したのがちょうど一ヶ月半前のこと
でした。
「腰はあれから家でも教わったのをやっていたら良くなりま
した〜」とニッコリようこちゃん。
「でも治療の後二〜三日は筋肉痛みたいな感じで所々少し痛かっ
たです〜」と少し反応が出た様子でした。
「今日は首が痛くなっちゃってぇー」と、ようこちゃんが首を
押さえて言いました。
カルテを見ると腰の皮膚を上げる操法とバンザイ操法を教えた
と記されています。
「腰の皮膚のやり方はできるのですが、手を上げる動き(片手
バンザイ)をすると、首と肩が痛くなってできないんですぅ」と、
ようこちゃんは腰を治すときに習った片手バンザイ操法などを
首を治すためにもやってみたようです。
「おお、ためしてみましたかー、たいしたもんだー」
「ただ、そのときそのときでバランスは違うからねー」
「どぉーれ、まずここに寝てみましょうか」私はベットを指さ
して言いました。
首の後ろを触診してみると、小さいコリが所々にありました。
膝ウラは右が硬くコリコリしていました。
私はそのコリを軽く押さえたまま、ためしに右手バンザイ、
左バンザイ、首の左右のねじり、アゴ上げ、と動いてもらって
そのときの膝ウラのコリの変化とようこちゃんの動いた感覚を
聞いて調べてみました。
私としては膝ウラのコリが消える動きを見つけてそれを操法に
使うつもりなのですが、これらの動きではイイ感じもなく膝ウ
ラのコリはなくなりませんでした。
つづく。
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